適応障害を乗り越える:ピオーネの心理ブログ

前職で適応障害、自律神経失調症、逆流性食道炎になり、仕事を休職、そして退職…現在は山梨県で医療事務として働いています!もうすぐ結婚予定!結婚したら転勤族の妻になります!

【読書】中野京子さんの「怖い絵」を読んで

こんばんは!ピオーネです!

現在、適応障害自律神経失調症で休職中です…

 

さて、上野の森美術館でやっていた「怖い絵展」に行ってから、

中野京子さん の本にドはまりしてます!!

tekioushougai.hatenablog.com

 美術館に行くのは好きだったけど、正直、何を見ればいいのか分からないまま。

とりあえず、好きな絵を見つけてその絵のポストカードを買って…て感じ。

みなさんもそうじゃないでしょうか?

 

でも中野京子さんの本を読むと、

その絵の時代背景・作者の生い立ち・絵の意味が分かり

もっと絵を見るのが楽しくなります!

 

そんな中野京子さんの本を少しずつ紹介していきますね!

まずは大ヒットした「怖い絵シリーズ」!

私は1巻のこの本からスタートしました! 

怖い絵 (角川文庫)

怖い絵 (角川文庫)

 

 怖い絵と書いてありますが、本当に見るからに怖い絵はほとんどありません。

(一部あります。)

「なんでこの絵が怖いの?」

という絵の怖さを説明していく流れで、推理小説を読んでいるような面白さがあります。

なんといっても中野京子さんの文章が面白い!

読んでいるうちにどんどん絵の見方が変わってくる面白さが味わえます!

 

単行本が最初に出版されていますが、文庫版が出て、ほとんど市場に出回っていません。

(私も単行本はブックオフでだけ見つけました。)

でも絶対文庫版がおすすめです!

確かに絵画は小さくて見づらいですが、単行本版より絵が2点増えているので、より多く楽しめます!

 

この「怖い絵」の中で私が「へぇ~」と思ったのは、

ドガの「エトワール、または舞台の踊り子」です。

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有名な絵なので知っている人も多いと思います!

バレリーナがかわいくてとっても素敵な絵で、きっとこのバレリーナもステージの中心で踊れて、実力があるんだろうな!花形だよな!と思いますよね!

でもこの絵の時代背景を知ると、そんな気持ちでこのバレリーナを見ることができなくなります…

実は、当時のオペラ座は「娼館」と呼ばれていたそうです。

つまりバレリーナは娼婦なのです。

金持ちのパトロンを見つけて、そのパトロンのおかげで踊れる(生活できる)ということなのです。

絵の舞台そでに黒い人影が見えるのがわかるでしょうか?

彼がこのバレリーナパトロンです…

そう思って見るととんでもなく怖いですよね…

でも、中野京子さんは、ドガがこの現実に深く関心も持たずに、批判意識もなく、こんなに美しい絵に仕上げたということが一番怖いと言っています。

確かに…

 

このような絵の物語が22作品分書かれています。

興味を持った方は是非、読んでみてください!

もっと絵が見たくなってきますよ!

「怖い絵2」「怖い絵3」についてもまたブログで紹介します!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!ピオーネでした!