【読書】中野京子さんの「怖い絵」を読んで
こんばんは!ピオーネです!
さて、上野の森美術館でやっていた「怖い絵展」に行ってから、
中野京子さん の本にドはまりしてます!!
美術館に行くのは好きだったけど、正直、何を見ればいいのか分からないまま。
とりあえず、好きな絵を見つけてその絵のポストカードを買って…て感じ。
みなさんもそうじゃないでしょうか?
でも中野京子さんの本を読むと、
その絵の時代背景・作者の生い立ち・絵の意味が分かり
もっと絵を見るのが楽しくなります!
そんな中野京子さんの本を少しずつ紹介していきますね!
まずは大ヒットした「怖い絵シリーズ」!
私は1巻のこの本からスタートしました!
怖い絵と書いてありますが、本当に見るからに怖い絵はほとんどありません。
(一部あります。)
「なんでこの絵が怖いの?」
という絵の怖さを説明していく流れで、推理小説を読んでいるような面白さがあります。
なんといっても中野京子さんの文章が面白い!
読んでいるうちにどんどん絵の見方が変わってくる面白さが味わえます!
単行本が最初に出版されていますが、文庫版が出て、ほとんど市場に出回っていません。
(私も単行本はブックオフでだけ見つけました。)
でも絶対文庫版がおすすめです!
確かに絵画は小さくて見づらいですが、単行本版より絵が2点増えているので、より多く楽しめます!
この「怖い絵」の中で私が「へぇ~」と思ったのは、
ドガの「エトワール、または舞台の踊り子」です。
有名な絵なので知っている人も多いと思います!
バレリーナがかわいくてとっても素敵な絵で、きっとこのバレリーナもステージの中心で踊れて、実力があるんだろうな!花形だよな!と思いますよね!
でもこの絵の時代背景を知ると、そんな気持ちでこのバレリーナを見ることができなくなります…
実は、当時のオペラ座は「娼館」と呼ばれていたそうです。
つまりバレリーナは娼婦なのです。
金持ちのパトロンを見つけて、そのパトロンのおかげで踊れる(生活できる)ということなのです。
絵の舞台そでに黒い人影が見えるのがわかるでしょうか?
そう思って見るととんでもなく怖いですよね…
でも、中野京子さんは、ドガがこの現実に深く関心も持たずに、批判意識もなく、こんなに美しい絵に仕上げたということが一番怖いと言っています。
確かに…
このような絵の物語が22作品分書かれています。
興味を持った方は是非、読んでみてください!
もっと絵が見たくなってきますよ!
「怖い絵2」「怖い絵3」についてもまたブログで紹介します!
最後まで読んでいただきありがとうございました!ピオーネでした!